高校生の息子が千葉国体に出場します。高校生もドーピング検査があると聞いています。
何を注意したら良いでしょうか?    (49歳男性)

ドーピング

images国体前に受けた質問にお答えした内容です。
今は高校生でもドーピング検査を行います。
今回はドーピングの概要についてお話ししましょう。
ドーピングとは、競技能力を高めるために薬物等を使
用する事で、禁止リストにある物質の使用や方法が
ドーピングにあたります。禁止薬物が検出されれば、
治療目的であっても制裁が課されます。禁止リストは
毎年変わるので注意して下さい。またドーピングの対
象者は選手だけでなく、コーチや監督、ドクターなど
競技に関わる人、全員が対象になります。日本人でド
ーピング違反になる選手のほとんどは故意ではなく
うっかり≠ェ多いです。うっかりドーピングを防ぐ
ために、以下の4つに気を付けて下さい。

@病院で薬をもらう場合
 「医師による処方薬なら大丈夫」は大きな誤解です。病院で出る薬でドーピング違反になる薬はたくさんあります。これを防ぐためには病院にかかった時に、「国体に出るのでドーピングに関係しない薬を出して下さい」と医師に伝えると良いでしょう。

A市販薬を使う場合 
市販の風邪薬はほとんどの物が禁止薬物を含んでいると考えて良いでしょう。また漢方薬の一部や利尿剤は全て禁止薬物を含んでいます。

Bドリンク剤 
いろいろなドリンクがコンビニや薬局で売っていますが、中には禁止薬物の興奮剤が入っています。

Cサプリメント 
今やサプリメントを飲んでいる子供もいる時代になりました。これが一番大きな問題です。国際オリンピック委員会は世界で流通しているサプリメントの25%は禁止薬物を含んでいたり、疑わしいものがあると報告しています。国内と海外と同じ会社のサプリメントでも海外の物は成分が違う事もあるので、気を付けて下さい。口に入る物は全て選手自身の責任ですし、栄養素は充分な食事で摂る事が基本です。ドーピン
グ検査もズルをしないための一つのルールです。知らなかったでは済まされないので、しっかりとした知識を身につけて下さい。